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公認心理師試験難問

午前問題42「自閉スペクトラム症では統語論的な能力につまづきを持つことが多い」って問題、まず「多い」てめちゃくちゃ抽象的、何割で多いんだ?それに「つまづきを持つ」って何でそんな情緒的て曖昧な表現なんやって、カチンときた。今は、語用論的障害がトレンド的にはメインなんだろうけど、統語論的障害を持つことは確かに多いし、カナーの論文にもでてくるから、当然これは正解なんだろうなと思ったけど、もう一つカップリングされている吃音の問題も正解ぽくて(こっちもちょっと文意が曖昧だった)これはひっかけて、実は統語論的障害より語用論的障害が多いということをを出題者は意図しているかなとおもったり、そもそも、何と比べて「多い」ということは文章からはわからないので、統語論的に問題の多い問題だなと思ったりした。
もう少し考えると、自閉症の統語論研究は色々あるし、複雑な統語構造の理解困難が心の理論障害につながるような論文もあったな、でも「多い」って言われると母集団のIQとかも関係してくるしなと考え出したら、なんでこんな難しい問題出すねんと大きなため息がでた。

カップリングされている吃音の問題は「吃音は幼児期に始まる傾向にあり、女児よりも男児にも多い」とあり、素直に読めば正解なんだろうけど、自閉症スペクトラムに統語論的障害があるのも正しいだろうから、どっちかが間違いなんだなと思って、読み直すと「傾向にあり」というのは「多い」より弱い表現で、多分吃音の大多数は幼児期に発屹するので、ここが×なんかと思ったり、「幼児期」という表現が文全体が修飾するなら、幼児期は男女比が1に近いので、そこで×なんだろうかとか、あるいは、最近話題の「隠れ吃音」がらみの問題なのだろうかと、考えすぎて疲れた。未だに答えがわからない。